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※2021年12月追記 エイテック社のマーフィックスページがリニューアル!! ↑ 開発ヒストリー、マーフィックスの歴史、DEEPLINER東村氏のインタビュー等 その内容は必見です! マーフィックス カスタムパーツ ↑ マーフィックスのパーツはコチラから 90年代後期に発売されたマーフィックス。 当時、画期的なジギング用リールとしてジギングシーンを席巻しました。 そして20年以上たった今も基本構造はほとんど変わらいながらも、現在はスローピッチジャークに欠かせないリールとして支持され続けています。 海外製品と思われてる方も多いようですが、偉大な著名人・設計者数名の方によって日本で開発されたリールです。※製造は海外製 そのクラシカルで美しい外観とともに唯一無二と言える実践的な設計・性能から、私的には世界的名作であるABU社アンバサダーに匹敵するような存在だと感じます。 また年代により様々なディテールが存在し、現存している個体の色味は1台1台異なります。 その様は色落ちにより1本1本が個性のある表情をみせるヴィンテージリーバイス501にも重なります。 そんな色褪せない魅力あふれるマーフィックスは、技術が大幅に進化し数々のリールが存在する現在においても、大型ベイトリールの中で最も優れているとの声も多く、愛用者は増え続けています。 シンプルで頑丈な構造は”一生ものの道具”です。 そして、現在、数々のチューニングパーツも発表されマーフィックスの素性を更に引き出す事ができるようになりました。 マーフィックス カスタムパーツはコチラから ↓ http://mareble.com/?mode=grp&gid=2405969 しかし、マミヤOP社からリリースされていたのは約20年前。当時の情報はネットで検索してもほとんど出てきません。お持ちのマーフィックスが一体どういうスペックなのか?適合パーツは??そうお思いの方も多いはず。 そこで全てを存じ上げている訳ではありませんが、歴代マーフィックスについてそれぞれの名称や仕様をざっくりと解説いたします。 あくまで仕様や数値はカタログスペックで、中古で出回っている個体は様々なパーツがついている可能性を考慮された上で参考にしていただけましたら幸いです。 初代 1998年頃 マミヤOP社 マーフィックス Jsystem ・カラー シルバー ・ギア比 4.07:1 1回転93cm ・巻糸量 PE4号740m ・ハンドル長 90mm ・ノブ 樹脂製ブラック マーフィックスはこのモデルから始まりました。 現行S5とボディは同サイズです。 後のマイナーチェンジ後にガンメタボディとなりS5の名称が与えられる事になります。 左サイドプレートには出っ張りのあるアシストドラグ・ボディ両サイドにハーネルリングが装備されています。プリセットドラグノブにはクリックはついていません。 このモデルは右サイドボディ内部が後期S5や現行と異なり、外径の小さいドラグプレートのみ装着可能です。 マミヤOP製はオプションパーツ装着モデルを除きノーマルでは全て音響タイプ(ジージーと音が出るタイプ)です。 1999年頃 マミヤOP社 マーフィックス Jsystem W(ワイド) ・カラー シルバー ・ギア比 4.07:1 1回転93cm ・巻糸量 PE4 840m ・ハンドル長 90mm ・ノブ 樹脂製ブラック Jシステム発売の翌年頃に追加されたワイドボディモデル。 現行W6とボディは同サイズです。 マイナーチェンジ後にガンメタボディからW6の名称が与えられる事になります。 このモデルは右サイドプレート内部が後期や現行とやや事なり、外径の小さいドラグプレートのみ装着可能です。 左サイドプレートには出っ張りのあるアシストドラグ・ボディ両サイドにハーネルリングが装備されています。 プリセットドラグノブにはクリックはついていません。 マミヤOP製はオプションパーツ装着モデルを除きノーマルでは全て音響タイプ(ジージーと音が出るタイプ)です 1999年頃 マミヤOP社 マーフィックスJsystemN4(Narroway4) ・カラー ガンメタリック ・ギア比 4.4:1 1回転100cm ・巻糸量 PE4 570m ・ハンドル長 90mm ・ノブ ウッド製 Jシステムのモデルチェンジの際に発表されたナローボディのモデル。 通称”エヌヨン”です。 この機種で初めて4.4:1となり大口径スプールで1回転100cmのスペックとなりました。ギア比としては低いながら通な方からはハイギアと呼ばれます。 左サイドプレートには出っ張りのあるアシストドラグ・ボディ両サイドにハーネルリングが装備されています。 ドラグノブはこのモデルからクリック付きとなりました。 マミヤOP製はオプションパーツ装着モデルを除きノーマルでは全て音響タイプ(ジージーと音が出るタイプ)です。 1999年頃 マミヤOP社 マーフィックスLATRCK BV-4(レイトラック ビーブイフォー) ・カラー ブルー ・ギア比 4.4:1 ・巻糸量 1回転100cm ・ハンドル長 90mm ・ノブ 樹脂製ブラック JシステムN4と同時に発表されたアシストドラグ・ハーネルリングが撤去され大幅に軽量化したナローボディモデル。現在もっとも多用されるN4とほぼ同等のモデルです。 ギア比4.4:1となり大口径スプールで1回転100cmのスペックとなりました。ギア比としては低いながら通な方からはハイギアと呼ばれます。 ドラグノブはクリック付きです。 マミヤOP製はオプションパーツ装着モデルを除きノーマルでは全て音響タイプ(ジージーと音が出るタイプ)です。 2000年頃 マミヤOP社 マーフィックスJsystemS5 ・カラー ガンメタリック ・ギア比 4.07:1 ・巻糸量 1回転93cm ・ハンドル長 90mm ・ノブ ウッド製 ガンメタボディ&ウッドノブへとモデルチェンジされJシステムにS5の名称が与えられました。通称”エスゴ”です。 N4とは異なりギア比は4.0:1のままです。 左サイドプレートには出っ張りのあるアシストドラグ・ボディ両サイドにハーネルリングが装備されています。ドラグノブはクリック付きとなりました。 マミヤOP製はオプションパーツ装着モデルを除きノーマルでは全て音響タイプ(ジージーと音が出るタイプ)です。 2000年頃 マミヤOP社 マーフィックスJsystemW6 ・カラー ガンメタリック ・ギア比 4.07:1 ・巻糸量 1回転93cm ・ハンドル長 90mm ・ノブ ウッド製 ガンメタボディ&ウッドノブへとモデルチェンジされJシステムWにW6の名称となりました。 N4とは異なりギア比は4.07:1のままです。 左サイドプレートには出っ張りのあるアシストドラグ・ボディ両サイドにハーネルリングが装備されています。 ドラグノブはクリック付きとなりました。 マミヤOP製はオプションパーツ装着モデルを除きノーマルでは全て音響タイプ(ジージーと音が出るタイプ)です。 その他 メーカーオプションチューニングモデルとしてN4&BV-4のSPSDチューンドも僅かに存在します。 マーフィックスを近海シャローエリアに合わせた仕様というコンセプトでした。 また、上記とほぼ同時期に発表されたオプションパーツの数々。 今や当たり前となったリールカスタムですが、20年前にこれほどのオプションパーツが用意されていた事には驚きです。 ジギングバブル期の良き時代を感じます。 しかし、これらのパーツが発表されて間もなくマミヤOP社(オリムピック)は長年の釣具事業から撤退する事になってしまいました。 2000年代前半頃 リョービ社 マーフィックスLATRCK BV-4S(レイトラック ビーブイフォーエス) ・カラー ブルー ・ギア比 4.4:1 ・巻糸量 1回転100cm ・ハンドル長 90mm ・ノブ アルミ製ブルー マミヤOP社が2000年に釣具事業から撤退し数年後、マイナーチェンジが加えられリョービ社から再販されました。 おおまかにはBV4とほぼ同じですが、この機種で初めてノーマル状態でサイレント仕様となりBV-4Sの表記となっています。 ドラグレバーがメンテナンスがしやすいようネジ穴がついた物になる等 以前オプションパーツとして販売された物の一部が標準装備されています。 ハンドルノブはグローブを付けた状態に合わせてアルミ製となり一見カッコいいですが、重く、滑りやすいのが難点でした。 2009年頃(??) エイテック社 マーフィックスN4 /S5/W6 ・カラー ブルー(フィッシュマーク レーザー刻印) ・ギア比 N4/S5 4.4:1 1回転100cm W6 (音響モデル)4.07:1 1回転93cm W6 (サイレント) 4.4:1 1回転100cm ・ハンドル長 90mm ・ノブ アルミ製シルバー(音響モデル) EVA製グレー (サイレントモデル) しばらくの間、販売されなかったマーフィックスでしたが、外観が一新しエイテック社より再販されるようになりました。この時点では左ハンドルはまだありません。 発売当初はマミヤOP時代のように全て音響タイプ(ジージーと音が出るタイプ)でしたが、その後サイレントモデルに切り替わりました。W6はサイレントか否かでギア比が異なります。 パーツが個体により異なる場合も多く、ギアの形状が大きく分けて2種類有ります。(TSSギアは基本的にどちらにも対応できるように設計されています。) また、W6の音響モデルはクラッチプレートの外径が小さく、それに合わせたボディ形状となっています。 2015&2016年(限定モデル) スタジオオーシャンマークコラボレートモデル マーフィックス SJワークスN4 ・カラー ブラック ・ギア比 4.4:1 1回転100cm ・ハンドル長 オーシャンマーク製クランク105mm ・ノブ AE100 (2015モデルゴールド、2016モデルシルバー) 2015と2016年に200台ずつ発売されたオーシャンマーク社とのコラボモデル。 ギアまわりとハンドルはオーシャンマーク社製で初めてギアまわりが3ピースから2ピース構造になりガタツキが激減。ギアシャフトハウジング内は2ボールベアリング化されています。製造された年によりAE100ハンドルノブ金属部のカラーが異なります。 ボディはカラーだけでなくブランキング(穴空き)処理されており、オーバーハング形状のレバーを採用。SJ=スロージギング用として設計されたスペシャルモデルでした。 2017年(現行モデル) エイテック社 マーフィックスN4 /S5/W6 ・カラー 濃いガンメタリック ・ギア比 N4/S5/W6 4.4:1 1回転100cm ・ハンドル長 100mm ・ノブ EVA製ブラック モデルチェンジによりギアまわりにSJワークスで採用した構造を取り入れ、ハンドルのガタつきが大幅に軽減されました。品質も向上しています。 また、初めて左ハンドル(LH)が発売された他、ハンドル長がノーマルで100mmとなりました。 このモデルは全てサイレント仕様です。 2020年(限定モデル) エイテック社 マーフィックスN4 RH&LH ・カラー ゴールド ・ギア比 4.4:1 1回転100cm ・ハンドル長 110mm(ステンレス) ・ノブ コルク製 ※画像はメーカーHPより抜粋 2020年秋に発売予定の限定モデルはN4サイズで右ハンドル、左ハンドルの展開。 以前マミヤOP社が販売していたトローリングリールの名機”フィンノール”を彷彿させる上質なゴールド色に110mmのステンレス・ロングハンドル&コルクノブと限定モデルに相応しい仕様となっています。 発売が心待ちにされる商品です。 トローリング用機種を除き、以上が今までに発売されたマーフィックスです。 マーフィックスを使い込まれていない方にはカッコイイいいから人気があるとお思いの方も多いようです。事実、ノーマルで100点のリールとは言えません。ですが手を加える事で80点が120点になる。そんな優れた素性を持ったリールです。 現在のリールとは真逆とも言える設計にはとても実践的な要点が凝縮されています。 今後も益々チューニングパーツが充実していく事と思います。 それぞれのスタイルに合った仕様のマーフィックスが作り出せるようになった今、スローピッチジャーク、そして進化形ハイピッチジャークにおいて最強の武器となってくれることと思います。 マーフィックス カスタムパーツ ↑ マーフィックスのパーツはコチラから
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FISHING SERVICE MAREBLE 2024
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